ミャンマーもっと知りたいこと



   ガパリ・ビ-チの夕焼け(アメ-ジング・ガパリ・リゾ-トの客室より)

もっと知りたいミャンマ-のこと

1.上座部仏教のこと

ポイント:上座部仏教は現世で功徳を積むことで来世の幸せを願う「来世信仰

上座部仏教とは、釈迦(仏陀)のみを信仰の対象とするミャンマ-やタイに伝わった仏教で、中国や日本に伝わった大乗仏教と区別して小乗仏教とも呼ばれる。
世俗を離れ出家して僧侶になり、悟りを開いた釈迦によって定められた「戒律」を厳守し、厳しい「修行」(経典の学習や瞑想)を行うことで心の執着を断って、「苦しみ」の原因とされる「輪廻転生」から解脱して「涅槃」に到達することを究極の目的とする。
僧侶以外の信者は「在家」と呼ばれ、輪廻転生を信じ、より良い来世のため、現世で良い行いを重ねて功徳を積むことが一番大切なこととされている。在家の男性は一生のうちに何度か仏門に入って(最低3日から数か月)戒律の中で僧侶と同じ生活を行う。功徳を積むための方法は、僧侶への托鉢やお寺や僧院への寄付などが一般的。最大の功徳は、①仏塔(パヤ-)の建立で、以下、②得度式の主催。③僧院の建立。④僧院へ井戸や釣鐘を寄進。⑤僧侶を招いて行う共同の食事の主催。⑥僧侶への布施。⑦一般の人に対して行う親切。などとされる。上座部仏教が伝わって以来、バガンで仏塔や僧院が次々に建てられていったことからも功徳を積むことの大切さ証明される。

2.パヤ-(パゴダ)やお寺で参拝する

ポイント:ひざまずいて、手を合わせ、お辞儀する。この所作を3度繰り返す

お供え:水=平和、過去を流す 花=美しさ ロウソク=輝き、賢さ 線香=名声

パヤ-(パゴダ)では、八曜日(次項3.を参照)の誕生曜日の守護神へ。お寺では、仏像に参拝すればよい。複数の仏像がある場合、自分の気になる仏像にお参りしてかまわない。
参拝方法①ひざまずいて手を胸の前で合わせ(指先と手首を合わせ、指の間に少し空間を作る=蓮の花のつぼみを表す)②額の前に両手を持っていく。両手を地面に置き(手は指先を合せ、手首を離して三角形を作る。)③額を床につけてお参り。この所作を3回繰り返す。(一礼=仏陀へ 二礼=仏陀の教えへ 三礼=僧侶へ)
参道や境内では、いろいろなお供え品を売っているのでチェックしてみよう。
大きなカゴで「生きた小鳥」が売られていたりするが、これは逃がすことで、
池の魚や亀の餌を売っているのは、餌を与えることで、功徳が得られると考えられているから。

3.八曜日を調べる(このペ-ジの最後に算出表があります。)

ポイント:ミャンマ-人にとって「何曜日に生まれたか」が重要なポイント

ミャンマ-では子供が生まれると、生まれた曜日で姓名判断をして、生まれた曜日にちなんだ名前を付ける程「生まれた曜日」が重要視される。人は生まれた曜日によって、基本的な運命や性格、人との相性が決まっていると信じられている。
1週間7日のはずが、何で八曜日になるかといえば、水曜日だけが、午前と午後に分けられているため。8つの曜日はそれぞれ方角や守護動物が決められている。
パヤ-(パゴダ)に行くと境内には曜日ごとの祭壇が置かれ、その曜日生まれの人がお参りしている。①曜日の祭壇に置かれた仏像に水をかける②次に背後の守護神に水かける。③最後に守護動物に水をかけてお参りする。

*水は自分の年齢の数をかけるのが基本だが、自分で1杯を数杯分と決めてもかまわない。


                ミャンマ-の結婚式

4.得度式(出家式)とは

ポイント:出家=功徳 子供に功徳を積ませれば、両親も功徳を積むことができる

上座部仏教を信じるミャンマ-人にとって子供(男の子)を僧侶にさせることは最高の功徳を積むことされる。男の子は自分の身の回りの世話ができる年齢になったら(5,6歳から、通常は10歳前後が多い)見習い僧として、1週間程度、僧院での生活を経験する。このときの僧侶になるための儀式が「得度式」。
ミャンマ-の人達は、結婚するとすぐに、得度式のために貯金を始めるというくらいで、大金を使って盛大に得度式を行うことが名誉なことと考える。得度式では、王子の地位を捨てて出家した釈迦にちなんで、王子の衣装を身に着け、馬に乗って行進する。地方などでは、町中の人が参加して、道化師達に先導された大行列は、数百メ-トルにも及ぶこともある。一般的に2月~4月頃行われる。


    得度式の長い列         大音響       みんなに食事を振舞う

5.穿耳式(せんじしき)

ポイント:女の子がきれいに着飾ってお披露目する儀式が穿耳式

女の子の儀式としては、耳飾りをするために耳たぶに穴を開けて、豪華な衣装で着飾って行進する「穿耳式」というものがある。昔の王族の娘が嫁ぐ前に行っていた習慣を引継いでいるとされる。得度式の男の子の行列の後で、牛車に乗った女の子の一団が続く。
女の子の場合も剃髪して僧院生活を経験することもある。また、尼として僧院で暮らす人達も多いが、女性の場合は、出家とはみなされず、正式には在家信者の扱いとなる。在家信者には「不殺生」「不偸盗」「不邪淫」「不妄語」「不飲酒」の五戒が課せられる。


        得度式の列に続く穿耳式の牛車        食事は大量に用意する

6.僧院での出家生活とは

ポイント:出家して僧侶になると一日二食、昼以降は何も食べることができない

出家して僧侶になれるのは20歳以上の男性で、20歳未満はコ-インと呼ばれる見習い僧。剃髪して、袈裟を身に着け、見習い僧になると、僧院で生活期間は私物は持てなくなる。師となる僧から戒律(十条の戒と227条の律)を授けられ戒律を厳守して修行を行うことになる。実際のところどうかといえば、一般の人と大きく異なるのは食事。食事は早朝、正午前の2回だけで、昼以降は一切食べることができなくなる。飲酒はもちろんだめ。音楽やテレビ鑑賞もできない。読書に関しては、仏教に関するもの以外は読めない。
4月の水かけ祭り期間は、長い休みを利用して一時出家する男性が多く、僧院は混雑する。



7.ナッ信仰(精霊信仰)とは

ポイント:良き来世のため功徳を積む仏教、現世でのご利益を求めて祈るナッ信仰

仏教が伝わる以前から信仰されてきたナッ信仰の対象は、大きく分けて2つあり、1つは自然に宿る精霊(木や石など)、もう1つは、人間の姿で神格化されたもの(伝説の人物や非業の死を遂げた者など37神ある)。ナッ信仰とは、厄除けや現世での利益を求めるもので、ミャンマ-人は、仏教やナッ信仰を日常や儀礼の様々な場面で使い分けて生活している。
ナッ神と人間の媒介者は、ナッカンド-と呼ばれ、ナッの神々と交信して魂を静める仕事を行う。毎年8月の満月日1週間前にマンダレ-郊外で行われる「タウンピョン精霊祭」ではナッが憑依したナッカンド-の踊りを観ることが出来る。
ナッとはパリ-語で主のこと。

一般的な家庭では仏陀を祀る棚と守護神マハ-ギ-リ・ナッを表すココ椰子が置かれる。


 ポッパ山に祀られるナッ神  バガンのタラバ-門のマハギリ-・ナッ

8.ミャンマ-の自然化粧品「タナカ」のこと

ポイント:100%自然化粧品で、肌に塗って、日焼け止め、殺菌、美肌に効果

ミャンマ-では、顔に白いパウダ-のようなものを塗っている女性や子供達を見かけるが、これは「タナカ」と呼ばれるミャンマ-の自然化粧品で、タナカの木の幹を磨って液状にしたもの。木の幹を水で濡らしながら専用の石板(チャウピィン)を使って磨った100%の自然化粧品。顔や腕に塗ると、塗った部分がヒンヤリしてくる。肌の熱をとり、日焼け止めとして利用されている。肌を引き締める効果や、肌を殺菌してニキビや吹き出物を予防する効果もあるという。子供達にも虫よけ、汗疹の薬として重宝される。タナカの木はミカン科の柑橘系の植物でミャンマ-中部の乾燥地帯に自生している。手軽に使える化粧品としてペ-スト状になった既製品も販売しているので、日本へのお土産として持ち帰ることも可能。

9.ロンジ-とエンジ-

ポイント:男性用ロンジ-は「パソ-」女性用は「タメイン」上着が「エンジ-

ミャンマ-の民族衣装で、巻スカ-トのようなものがロンジ-。筒状に縫った布の中に体を入れて腰に巻く。男性用はパソ-と呼ばれ、体の前で巻く。女性用がタイメンで、横に巻く。エンジ-は、ミャンマ-の男女が着用する伝統の上衣のこと。最近では、エンジ-の替わりにワイシャツやTシャツ、女性の場合はブラウスなどを着用することが多い。職業により、制服として使われており、学生や先生は、緑色のロンジ-に白いシャツ、看護婦は、赤いロンジ-に白か青のシャツ。最近、ヤンゴンやマンダレ-など都市部では、ジ-ンズやスカ-ト姿の若者を多く見かけるが、役人や観光に携わる人は、ロンジ-の着用が義務づけられる。

10.ミャンマ-で気を付けたい行動(言動)

ポイント:近年まで軍政が続いた、多くの人が上座部仏教を信仰する、多民族国家

「宗教関係」
①仏教施設では女性禁制の場所があり、女性は近寄れない。②僧侶の袈裟に触れない(女性は特に注意)。僧侶に敬意を払い、何事も僧侶優先と考えておくとよい。③仏教施設では土足厳禁(靴下もダメ)。服装も肌の露出が少ないものを着用。
ショ-トパンツ、ミニスカ-トはダメ。
「日常習慣」
①子供(大人はもちろん)の頭を撫でてはダメ。頭は聖なる場所。②人を指ささない。失礼な行為とされる。③感情的にならない。大声を出さない。
「政治関係」
①軍・警察関係施設など写真撮影は注意。②政治的活動や反政府的行動は控える。③民主化関連の活動をしている団体、個人に対して支持するような行動は控える。
*まだ完全に民主化された訳ではないので、外国人が政治に口を挟むことは慎みましょう。*写真撮影についてはかなり緩和されてきているものの、マナ-の一環として、事前に許可を取って撮影するように心がけよう。


        水牛を使って畑を耕す

もっと知りたいミャンマ-のことⅡ

1.ア-ナ-デ-(遠慮します)とヤ-バ-デ-(大丈夫です)

ポイント:ミャンマ-人を知るためのキ-ワ-ド「状況に応じて意味を察する

良い意味でも、悪い意味でも、ミャンマ-人と付き合う際の壁となるのが「ア-ナ-デ-」(遠慮します)という言葉。本来の①ありがとう。②恐縮します。などの意味以外に③辞退します。といった意味もある。プライドの高いミャンマ-人にとって、相手から何かをしてもらう事は相手との関係が対等ではなくなると考えられており、日本人の「遠慮」とは少し違うので注意が必要。ミャンマ-人は人に何かしてもらうより、してあげることが好きな国民。
「ヤ-バ-デ-」(大丈夫です)も分かりにくい言葉。①大丈夫です。②たぶん大丈夫かも。③わかりません。いろんな意味が含まれており、経験で判断するしかないのかも。
決して悪気がある訳でなく、国民性で、日本人も欧米人からすると同じように見えるのかも。

2.車のナンバ-プレ-トのこと

ポイント:タクシ-やバスなど営業車は赤、ナンバ-はミャンマ-数字表記も

ミャンマ-の車のナンバ-プレ-トで、黒色は「自家用車」、赤が「タクシ-」や「バス」などの営業車。青色は「外国人専用バス」、白は「大使館関係」、黄色は「僧侶」。ちょっと注意したいのが黒ナンバ-に☆印が付いている車で「軍人」のもの。K7と表示されている車は、長年国軍と抗争を続けてきたキリスト教の「カチン族」。ナンバ-の数字はミャンマ-語で書かれている場合が多く、観光客には読めない。新しく登録された車は、英数字で表記されているのでわかりやすい。

3.ミャンマ-人(ビルマ族)の民族感情

ポイント:イギリス領インドの1州として統治された影響と、隣国との特別な感情

ミャンマ-の人口の約7割を占めるのがビルマ族。彼らにとって周辺国の人々への感情は次のようなもの。①「インド人は憎い」イギリス植民地時代に警察や役人の立場で直接統治にあたったのがインド人で、現代においても「インド人は顔も見たくない」というのが本音。②「中国人は嫌い」特に商業の分野で力を発揮するのが中国人。金を儲けて、独自のテリトリ-を築いていく中国人は好きになれない。ちなみにミャンマ-の五大財閥のうちの4つが華僑系とのこと。③「タイ人は信用できない」初期の王朝時代からライバルとして武力対立を繰り返してきた歴史から、真から心を開くのが難しい。イギリスからキリスト教を布教され、西洋式の教育を受け、植民地時代にはインド人に次ぎ要職に登用されてきたカレン族に対しての民族感情も好ましいものではない。


4.ミャンマーの教育制度

ポイント:小学校5年(0~4年生)、中学校4年(5~8年生)、
高校2年(9,10年生


ミャンマーの教育制度は5.4.2年制で5才から6才で小学校に入学する。小学校の1年目は幼稚園課程で(0年生とは言わない)2年目に1年生となる。主に国語(ミャンマー語)英語、算数を勉強する。上の学年に上がると理科、社会などを学んでいく。日本と違い体育や音楽、美術などの授業はほとんどない。運動会や遠足などの行事も行っていない。新学期は6月からで2月までの1学期制。3月~5月が夏休みとなる。4年生の終わりにレ-ダン(4年)試験を行い、合格すると中学校に進む。5年生から8年生までが中学生で、8年生の終わりにセーダン(8年)試験が行われ、合格すると高校へ進学する。高校では理科系と文科系に振り分けられることになる。ミャンマーの大学では医学部への入学が最難関とされており理系が人気。高校10年生の終わり(3月)にセーダン(10年)試験があり、この試験の成績で大学への進学が決定される。合格率は50%程度。ミャンマーでは大学への進学は基本的に居住地に一番近い大学に入学しなくてはならないため、希望の大学を指定することはできない。学部の希望のみが受け入れられる。順調にいけば16~17才で大学生になる。大学は通常4年制で学部によって年数が異なる。医学部や歯学部は7年制となる。

ミャンマー八曜日表

誕生曜日の探し方

(例)1985年1月1日生まれ

1.算出表(1)より、生まれた年(西暦)と月が交わる数字を探す ⇒ 2

2.その数字に生まれた日の数字を足す  2 + 1 = 3

3.算出表(2)でその数字にあたる曜日  3 = 火曜日

曜日

支配する星

象徴する動物

方向

太陽

ガルーダ(鳥)

北東

シャア(虎)

火星

チンテ(ライオン)

南東

水(午前)

水星

牙のある像

木星

チュエ(ねずみ)

西

金星

プー(モルモット)

土星

ナーガ(蛇)

南西

水(午後)

ラウ

牙のない像

北西



八曜日算出表(1)

生まれた月(右)

生まれた年(下)

10

11

12

1930

1958

1986

1931

1959

1987

1932

1960

1988

1933

1961

1989

1934

1962

1990

1935

1963

1991

1936

1964

1992

1937

1965

1993

1938

1966

1994

1939

1967

1995

1940

1968

1996

1941

1969

1997

1942

1970

1998

1943

1971

1999

1944

1972

2000

1945

1973

2001

1946

1974

2002

1947

1975

2003

1948

1976

2004

1949

1977

2005

1950

1978

2006

1951

1979

2007

1952

1980

2008

1953

1981

2009

1954

1982

2010

1955

1983

2011

1956

1984

2012

1957

1985

2013

八曜日算出表(2)

 1

10

11

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